警戒！+1(844)番号からの詐欺電話、見抜き方とは？

844電話番号の基本情報と危険性

「844」は、アメリカおよびカナダのフリーダイヤル番号の一つで、通話料が発信者側に課されるタイプの番号です。企業のカスタマーサポートでも使われますが、詐欺師たちはこの正規性を逆手に取って利用します。

正規の企業を装って信用させ、クレジットカード情報や口座番号を聞き出すといった被害が多発しています。

国際電話＋1とは？詐欺との関係性

「+1」は北米（アメリカ、カナダなど）の国際電話識別番号です。「+1 844」のような表記は、見慣れていないと正規の海外取引先からの連絡かと思ってしまいますが、実際には発信元が不明なIP電話なども多く、詐欺の温床になっています。

074の電話番号が多発する理由

「074」ではじまる電話番号が日本国内でも不審な発信に使われることがあります。これらは一見、関西圏（滋賀県など）の地域番号に見せかけて、油断を誘う手口です。

「+1 844」や「074」など、いかにも“ありそう”な番号を使い、相手の警戒心を下げるのが詐欺の常套手段となっています。

Nttファイナンスやソフトバンクの関与

一部の詐欺電話は、実在する通信会社名を騙ってかけてくることがあります。たとえば、「NTTファイナンスからの未納金のご連絡です」や「ソフトバンクの契約更新に関する重要なお知らせです」といった内容がそれです。

これらは公式を装った詐欺ですので、SMSや電話での通知があった場合は、必ず公式サイトやサポート窓口で確認することをおすすめします。

詐欺電話の増加に対する対策

詐欺電話の増加を受け、以下のような対策を講じることが求められています。

迷惑電話フィルターアプリの導入
非通知・国際番号の着信拒否設定
家族や高齢者への注意喚起
着信後は折り返さない

特にスマートフォンユーザーは、各キャリアが提供するフィルター機能（例：あんしんフィルター、迷惑電話ブロック）を積極的に利用しましょう。

あやしい着信を見抜く方法

不審な電話番号の見分け方

以下のような特徴がある番号は要注意です。

知らない国際番号（+1など）
市外局番のように見せかけた偽装番号（074、03、06など）
発信元の表示が「不明」または「番号非通知」

番号検索サイト（例：迷惑電話検索）で事前に検索するのも効果的です。

自動音声による詐欺電話の特徴

詐欺電話の多くは自動音声を使用しており、次のような特徴があります。

「この通話は重要なお知らせです」などの切迫感
「〇〇円の未払いがあります」などの金銭請求
ボタン操作を促す（例：「1を押してください」）

これらに応答してしまうと、さらに被害が拡大する可能性があるため、すぐに切断するのが鉄則です。

メッセージやSMSでの警告

最近は電話だけでなく、SMSで「未納があります」「サービスが停止されます」などと送られてくるケースも急増しています。以下の点に注意しましょう：

リンクをクリックしない
知らない送信者のSMSは開かない
本当に心配なら公式サイトで確認する

電話折り返しは危険？確認のポイント

「誰だろう？」と気になって折り返すのは非常に危険です。一部の詐欺電話は、高額な通話料金が発生する国際プレミアム番号へつながっており、数秒で数千円が課金されることもあります。

もし折り返す場合は、以下の手順を守ってください：

番号を検索して正体を確認する
発信者の身元が明確であること
折り返す場合は国内通話に限定する

具体的な事例と手口の解説

実際の詐欺電話事例

以下は実際に報告されている詐欺電話の例です。

「Amazonを装い、プライム会費の未払い通知」
「警察庁を名乗り、個人情報確認を迫る」
「銀行口座凍結をちらつかせて情報を引き出す」

いずれも焦りを誘う口調と、それらしい肩書きで信用を得ようとするのが特徴です。

フィッシング詐欺の手法と注意点

電話で不安をあおり、SMSやメールで偽サイトへ誘導する「音声＋Web」のハイブリッド詐欺も増えています。以下の点に注意しましょう：

URLが公式ドメインであるか
個人情報を入力させようとしていないか
そもそも必要のない通知なのではないか

不審な内容は、家族や知人に相談するのも有効です。

架空請求が増加する時間帯

意外にも詐欺電話の多くは「平日の昼間」に集中しています。これは高齢者や在宅ワーカーを狙っていると考えられています。また、夕方～夜にかけての時間帯も「帰宅後の気が緩む時間」を狙ってくるため要注意です。

特に15時〜18時の間は、確認作業や問い合わせがしにくい時間でもあるため、焦って対応してしまう被害が多数報告されています。

対策と対応方法

立ち向かう！着信拒否の活用法

不審な番号からの着信には、「着信拒否機能」を積極的に活用することが有効です。スマートフォンの設定から個別に番号をブロックすることが可能で、特に同じ番号から何度も着信がある場合は即対応がおすすめです。

iPhoneでは「連絡先」→「この発信者を着信拒否」、Androidでは「履歴」→「詳細設定」→「ブロック」の手順で簡単に設定できます。

迷惑電話アプリの選び方

より強力な対策として、迷惑電話対策アプリの導入が推奨されます。以下は代表的なアプリとその特徴です。

アプリ名	主な特徴	対応OS
Whoscall	リアルタイムで番号を識別、着信前に警告	iOS / Android
電話帳ナビ	日本国内の電話番号に特化したデータベース	Android
迷惑電話ストッパー（ソフトバンク）	キャリア公式のデータでブロック可能	iOS / Android

導入前には、アプリの評価やレビューをチェックし、自分に合った使いやすいものを選びましょう。

警察や総務省への相談方法

詐欺電話と思われる被害を受けた場合は、警察や総務省へ相談することで、早期対応と情報共有が可能になります。

警察：最寄りの警察署に通報。または「#9110」番の相談窓口を利用。
総務省電気通信消費者相談センター：
電話：03-5253-5900
受付時間：平日9:30～12:00 / 13:00～17:00

通話履歴やメッセージ内容を記録しておくと、相談時にスムーズに対応してもらえます。

被害を最小限にするための注意点

万が一、詐欺電話に対応してしまった場合でも、冷静な対応をすることで被害を最小限にとどめることができます。

個人情報や暗証番号は絶対に口にしない
相手に連絡をとらせず、自分から公式窓口に問い合わせる
不安なときは一人で対応せず、家族や専門機関に相談する

どんなに巧妙な話でも、「おかしい」と感じたら通話を切る勇気が必要です。

具体的なキャリア別対策

NTTドコモ：あんしんセキュリティ＆迷惑電話ストップ

NTTドコモでは、「あんしんセキュリティ」や「迷惑電話ストップサービス」が提供されており、詐欺電話への予防が可能です。

あんしんセキュリティ：危険な番号やサイトを検知・警告
迷惑電話ストップ：詐欺や営業電話を自動でブロック
設定方法：My docomoアプリ、もしくはドコモショップで手続き可能

au（KDDI）：迷惑メッセージ・電話ブロック

auでは「迷惑メッセージ・電話ブロック」アプリが提供されています。

機能：過去の通報履歴を元に危険番号を検知
SMSの自動検出：不審なメッセージもブロック対象
月額330円（税込）で利用可能（機種により無料機能あり）

ソフトバンク：迷惑電話ブロックとスマートセキュリティ

ソフトバンクユーザー向けには、以下の2つのサービスが該当します。

迷惑電話ブロック：AIによる自動判別とブロック通知
スマートセキュリティ powered by McAfee：ウイルス・詐欺対策を総合サポート
My SoftBankや店頭でサービス申し込み・設定が可能

格安SIM・MVNO利用者向け対策

楽天モバイルやUQモバイル、IIJmioなどのMVNOユーザーも、市販の迷惑電話対策アプリを併用することでリスクを軽減できます。

おすすめアプリ：Whoscall、電話帳ナビ、Truecaller など
SIMフリースマホでも利用できる汎用性の高いセキュリティ対策が可能

高齢者向け注意点

電話機本体の設定を活用する

固定電話やシンプルスマホを利用する高齢者には、機器本体の設定で「ナンバーディスプレイ」「非通知拒否」などを有効化することが効果的です。

留守電モードを常時オンにして直接出ない
登録外の番号からの着信は本人以外が確認

また、詐欺対策機能付きの固定電話（シャープやパナソニック製など）を導入することで、より安全な環境が整います。

家族による定期的な声かけが重要

高齢者は「大切な連絡かも」と思い、つい電話に出てしまう傾向があります。そのため、以下のような声かけを定期的に行いましょう。

「知らない番号は出ないようにしようね」
「不審な電話があったらすぐに家族に教えてね」
「〇〇（例：金融機関）から直接電話が来ることはほとんどないよ」

地域包括支援センターや消費生活センターとの連携

被害を未然に防ぐため、地域包括支援センターや消費生活センターと連携し、詐欺電話対策の講習や相談窓口を活用するのも効果的です。

講習会やチラシで正しい知識を共有
すでに被害があった場合の相談・サポート

高齢者だけでなく、周囲の家族や地域が一丸となって見守る仕組みが被害防止につながります。

まとめと今後の注意点

詐欺電話から身を守るために

詐欺電話は手口が年々巧妙化しており、番号表示や話し方で簡単には見抜けないケースも増えています。自衛手段として、着信拒否やアプリの利用、周囲との情報共有を習慣化しておくことが、被害を未然に防ぐ鍵となります。

警戒心を持って行動する重要性

「まさか自分が」という油断が、詐欺の最大の隙です。どんなに忙しくても、不審な着信やメッセージには一歩立ち止まって確認するクセをつけましょう。特に家族や高齢者が被害に遭いやすいため、日頃から話題に出して注意喚起をしておくことが大切です。

信頼できる情報源の活用法

最新の詐欺手口や番号情報は、次のような信頼性のある情報源から得られます。

警察庁公式サイト（特殊詐欺情報）
総務省消費者相談窓口
NTTやソフトバンクなど各キャリア公式ページ
迷惑電話検索サイト（例：電話帳ナビ、jpnumber）

怪しい電話を受けたときは、まず検索、そして相談。情報をうまく活用することが、これからの詐欺対策の第一歩です。

まとめ：844番号を見たらまず疑う！自分と家族を守る対策を

「+1 844」や不審な国際番号からの着信があったら、まずは冷静に対処することが何よりも大切です。以下の対策を再確認しておきましょう。

- 知らない番号には出ない・折り返さない

番号を検索して正体を調べる
家族と情報を共有する
迷惑電話対策アプリを使う
不安な場合は警察や消費生活センターに相談

巧妙化する詐欺電話の手口に対抗するには、私たち一人ひとりの「知識と注意」が不可欠です。「844 電話番号」を見たら、まずは警戒心を持って、冷静に対応することを心がけましょう。