いとこの結婚式に家族で出席するときのご祝儀は？金額とマナーを完全ガイド

「いとこの結婚式に家族で招待されたけど、ご祝儀はいくら包むべき？」

そんな悩みを抱える方は意外と多いもの。兄弟姉妹ほど近くはないけど、友人よりは距離の近い“いとこ”という存在。家族単位で出席するとなると、金額やマナーに頭を悩ませるのも無理はありません。

本記事では、家族構成別のご祝儀相場から、ご祝儀袋のマナー、プレゼントやメッセージの工夫までを総まとめ。

この記事を読めば、「失礼のない、でも無理をしすぎない」絶妙なバランスで、いとこの結婚式に臨むことができます。

家族で出席する「いとこの結婚式」では何が違う？
人数別に見るご祝儀の相場とその理由
ご祝儀袋・袱紗・表書きの基本マナー
ケーススタディで学ぶご祝儀の判断軸
出席できない・式がないときのご祝儀対応
ご祝儀に添えるおすすめのプレゼントと気配り
祝福の気持ちを伝えるメッセージの工夫
まとめ：いとこの結婚式で家族としての礼を尽くす

家族で出席する「いとこの結婚式」では何が違う？

いとこの結婚式に招待されたとき、友人の結婚式と同じ感覚で考えると、少し戸惑うこともあるかもしれません。

特に家族での出席となると、ご祝儀の金額やマナーの正解がわからず、判断に悩む方も多いです。

この章では、「親戚」としての立場や、家族単位で出席する際に押さえておきたいポイントを解説します。

親戚としての距離感とマナーの難しさ

いとこは四親等と比較的近い親戚関係ですが、兄弟姉妹ほど密接でもなく、遠い親戚ほど形式的でもない、独特な距離感があります。

このため、ご祝儀の金額やマナーにおいても「親しさ」と「礼儀」のバランスが問われることになります。

特に親世代の価値観が影響するため、事前に家族内で相談しておくことが大切です。

友人の結婚式とは異なるご祝儀の考え方

友人の結婚式であれば、ご祝儀は「個人」で考えるのが一般的です。

しかし親戚の場合は、「世帯」単位で金額を調整するのが慣例です。

これは、お祝いの気持ちと実際の費用（食事・席料など）をバランスよく反映する文化的な慣習でもあります。

家族単位での出席が与える印象とは

家族で参加すること自体が、新郎新婦やその家族にとって「大切に思ってくれている」という好印象につながります。

ただし、人数が多い分、マナーの一貫性や振る舞いの丁寧さがより求められるため、事前の準備や説明が欠かせません。

比較項目	友人の結婚式	いとこの結婚式
ご祝儀の考え方	個人単位	世帯単位
服装やマナー	個人の判断	家族全員で統一感が必要
出席の意義	友情の証	家族の絆を表す場

人数別に見るご祝儀の相場とその理由

いとこの結婚式で包むご祝儀は、参加する人数だけでなく、関係性や食事・席の有無によっても変動します。

ここでは、家族構成別にご祝儀の目安とその考え方を詳しく解説します。

夫婦のみの場合の金額目安と背景

夫婦で出席する場合、「5万円」が相場として広く認識されています。

これは、一人3万円の計算からやや抑えた形ですが、「親戚としての礼儀と実費負担のバランス」を考慮した金額とされています。

もし夫婦のどちらかが欠席になる場合は、出席者の人数や食事の有無に応じて4万円程度に調整するのもマナーのひとつです。

子ども連れ家族の金額調整のポイント

子どもがいる場合、食事と席が用意されているかどうかが判断のカギになります。

食事ありなら「1人につき1万円加算」が目安となり、夫婦＋子ども1人であれば「6万円〜7万円」が妥当です。

一方、子どもが乳幼児で食事なし・席なしの場合は、追加金額は不要とする考え方も一般的です。

子どもの年齢や食事有無による違い

ご祝儀の金額は、単純な人数計算ではなく、子どもの扱い（席・食事・引き出物の有無）を含めた「実費＋心遣い」で決まります。

たとえば、子どもが小学生以上で個別の席があり、料理も用意されているなら、大人1人分としてカウントするのが丁寧です。

「いくら包めばいい？」と悩んだら、料理の有無を目安にすると考えやすくなります。

家族構成	ご祝儀の目安	備考
夫婦	5万円	最も一般的なケース
夫婦＋子ども1人	6〜7万円	子どもに食事・席あり
夫婦＋子ども2人	7〜8万円	子どもに食事・席あり
夫婦＋乳児	5万円	子どもに食事・席なし

ご祝儀袋・袱紗・表書きの基本マナー

ご祝儀の金額が決まったら、次に迷うのが「包み方」ですよね。

親族として恥ずかしくないよう、袋の種類や表書き、渡す所作までしっかりマスターしておきましょう。

金額に合ったご祝儀袋の選び方

ご祝儀袋には様々な種類がありますが、金額によって適切なタイプを選ぶことが重要です。

3万円程度なら、紅白の水引（蝶結び）が一般的。

5万円以上を包む場合は、金銀の水引や、10本の豪華なものを選ぶと失礼がありません。

迷ったときは、文具店の「金額目安付き」コーナーを参考にすると安心です。

名前の書き方と連名のルール

夫婦で出席する場合、ご祝儀袋の表書きは「寿」や「御祝」とし、名前は中央に代表者のフルネームを書きます。

連名にしたい場合は、夫の名前を中央に、妻の名前を左下にやや小さく記載します。

子どもがいる場合は書かなくてOK。表書きに一家全員の名前を書く必要はありません。

袱紗の扱いと渡す際の所作

ご祝儀袋はそのままバッグに入れるのではなく、必ず袱紗（ふくさ）に包んで持参しましょう。

受付では、袱紗からご祝儀袋を取り出して両手で差し出し、「本日はおめでとうございます。いとこの○○と申します」と丁寧に挨拶します。

親族でも油断せず、基本マナーを守ることで好印象につながります。

金額	水引の種類	表書き	名前の記載
3万円	紅白・蝶結び	寿 / 御祝	代表者名
5万円以上	金銀・10本結び切り	寿	夫婦連名も可

ケーススタディで学ぶご祝儀の判断軸

理屈はわかっても、「うちの場合はどうなの？」という疑問は残りますよね。

ここでは、実際によくある家族構成別のケーススタディを通じて、ご祝儀の金額判断の具体例を紹介します。

夫婦＋未就学児1人の場合

このパターンでよくあるのが「子どもに席と料理があるか？」です。

もし子どもに食事・席があるなら「6万円〜7万円」、ない場合は「5万円」で十分です。

料理の有無が金額判断の分かれ目なので、事前に確認しておくと安心です。

小学生2人連れの家族4人参加時

小学生になると、食事も席も必要になるため、人数分のご祝儀が必要になります。

目安は「7万円〜8万円」。ただし、家計に余裕があれば「10万円」を包むケースもあります。

無理のない範囲で、“気持ち＋実費”を意識した金額設定をしましょう。

夫婦＋子ども3人以上のイレギュラーケース

このような大人数の場合は、「全員に席・食事あり」なら「10万円」近くになることも。

ただ、子どもが乳児や幼児で席や食事が不要な場合は、夫婦＋1〜2人分程度で計算してもマナー違反ではありません。

「実際にかかる費用」＋「気遣い」のバランスを取るのがコツです。

家族構成	ご祝儀の目安	判断のポイント
夫婦＋未就学児	5〜7万円	食事・席の有無
夫婦＋小学生2人	7〜8万円	大人に準じた扱い
夫婦＋子ども3人	8〜10万円	子ども全員に席あり

出席できない・式がないときのご祝儀対応

結婚式に招待されたけれど、やむを得ず欠席する場合や、そもそも式が行われない場合。

そんなときのご祝儀のマナーについても、事前に知っておくと安心です。

欠席時の金額とメッセージの添え方

招待を受けたものの、仕事や体調の都合で出席できないときは、1万〜2万円のご祝儀を送るのが一般的です。

出席時より控えめな金額にするのがマナーですが、お祝いの気持ちはしっかり伝えることが大切です。

メッセージカードや祝電を添えて、「気持ちは一緒にお祝いしている」という誠意を伝えましょう。

フォトウェディングや食事会のみの場合

近年は、挙式を行わずにフォトウェディングや家族だけの食事会だけで済ませるカップルも増えています。

この場合、ご祝儀の相場は1万円〜3万円。

式がないからといってお祝いを省略せず、気遣いを形にすることが親戚としての礼儀です。

学生や独身親族からの対応は？

学生や収入のない若年層の場合、高額なご祝儀は不要です。

1万円以下の少額でも問題ありませんし、プレゼントや手紙だけでも十分です。

形式にこだわるより、「等身大のお祝いの気持ち」を表すことが大切です。

状況	金額の目安	補足
欠席	1〜2万円	祝電・カードを添えると丁寧
フォトウェディング	1〜3万円	プレゼントでも可
学生・収入がない場合	〜1万円	手紙や品物で代用可

ご祝儀に添えるおすすめのプレゼントと気配り

ご祝儀だけでなく、ちょっとしたプレゼントを添えると、より心が伝わります。

この章では、親戚として贈りやすいギフトや、センスのよい贈り分けのコツをご紹介します。

現金＋ギフトの組み合わせアイデア

ご祝儀に加えて「気持ちのこもったプレゼント」を添えるのもおすすめです。

たとえば、新婚向けのペアグラスや高級タオル、調理家電などが人気です。

金額は1万円未満でもOK。ご祝儀とのバランスを意識すれば失礼にはなりません。

名入れや記念品などの心に残る贈り物

「名入れギフト」は記念に残る贈り物として人気です。

ペアの箸やグラスに新郎新婦の名前や記念日を刻んだアイテムは、思い出に残るサプライズになります。

ただし、好みに左右されるので、無難なデザインを選ぶのがポイントです。

相手との関係性に応じた贈り分け

親しいいとこには少し遊び心のあるギフトを、あまり交流のない場合は定番アイテムやカタログギフトを選ぶと良いでしょう。

相手の趣味やライフスタイルをさりげなくリサーチしておくと、ギフト選びの精度もアップします。

ギフト例	おすすめ理由	相手との関係性
ペアグラス	実用性＋記念品として◎	誰にでも贈りやすい
名入れ箸	手頃な価格で特別感	親しいいとこに
キッチン家電	実用的で新生活向き	親族として好印象
カタログギフト	相手に選んでもらえる	好みがわからない相手に

祝福の気持ちを伝えるメッセージの工夫

ご祝儀やプレゼントだけではなく、「言葉」で祝福の気持ちを伝えることもとても大切です。

とくに親戚間では、丁寧なメッセージが好印象につながります。

この章では、メッセージの書き方や表現のポイントを、実例とともに紹介します。

年代別のメッセージ例とマナー

相手の年齢に合わせて、メッセージの表現も少し変えると好感度が上がります。

目上のいとこには、「ご結婚おめでとうございます。新たな門出が素晴らしいものとなりますように」などの丁寧語を用いましょう。

年下のいとこには、「結婚おめでとう！ふたりの幸せを心から願ってます」など、親しみを込めた表現がぴったりです。

手紙・カードに使えるフレーズ集

いざ書こうとすると迷ってしまうのが、メッセージの言い回しですよね。

以下のようなフレーズを組み合わせれば、簡単に心のこもった一文を作れます。

「このたびはご結婚おめでとうございます」
「おふたりの末永い幸せを心よりお祈りしています」
「笑顔あふれる温かい家庭を築いてください」
「これからの人生が実り多きものでありますように」

「切れる」「別れる」「終わる」などの忌み言葉は避けるのがマナーです。

ご祝儀と一緒に伝える気持ちの表現方法

ご祝儀袋の中に、一筆箋や小さなカードを添えるだけでも、ぐっと印象が良くなります。

また、披露宴の受付時に「本日はおめでとうございます。どうぞ末永くお幸せに」とひと言添えるだけで、温かい印象を残せます。

形式にとらわれすぎず、「あなたの幸せを心から願っている」気持ちを素直に伝えることが一番のポイントです。

対象	おすすめの表現	注意点
目上のいとこ	ご結婚おめでとうございます。今後のご多幸をお祈り申し上げます。	敬語を使う
年下のいとこ	結婚おめでとう！ふたりの笑顔がずっと続きますように。	フランクでも丁寧に
同年代	素敵な結婚式でした。また近々会いましょう！	カジュアルすぎない表現

まとめ：いとこの結婚式で家族としての礼を尽くす

いとこの結婚式は、親族として家族の絆を再確認する特別な機会です。

ご祝儀の金額やマナー、プレゼントやメッセージまで、細やかな心遣いがそのまま“祝福の気持ち”として伝わります。

最終的な金額早見表

改めて、人数や構成別にまとめたご祝儀の相場を一覧にしました。

家族構成	ご祝儀目安	備考
個人	3万円	最も基本的な相場
夫婦	5万円	親族として妥当
夫婦＋子1人	6〜7万円	子どもに席・料理あり
夫婦＋子2人	7〜8万円	柔軟に対応
夫婦＋子3人以上	8〜10万円	全員に席・食事あり